現在、日本国内におけるスマートフォン普及率は約50%となっている。今後もこの率が増加していくことは確実だろう。更に、クラウドサービスを利用すれば、いつでもどこからでも情報にアクセスできる。業務でスマートフォンなどのモバイル端末を利用するシーンも、確実に増えてくるだろう。
だが、日々利用する業務アプリのほとんどは、PC利用を前提に作成されている。そのためスマートフォンなどのモバイル端末では、画面が小さくマウスやキーボードなどの入力装置もないため、使い勝手が悪い。
しかし、だからと言ってスマートフォン向けにユーザーインターフェースを作り替えるには手間も時間もかかってしまう。更に、セキュリティの面も考慮しなくてはならない。いざやろうとしてみると、業務にモバイル端末を活用するためには、超えなければならないハードルが高いことに気が付く。もっと簡単にモバイル端末を利用する方法はないものか。
「そのようなご要望にkintoneがお応えします」
ということで、今回もサイボウズ株式会社のkintoneエバンジェリスト田村 悠揮氏に登場いただき、「kintone」を利用したモバイル活用術について紹介していこう。
無料アプリ「kintoneモバイル」が最適なモバイル運用をサポート
サイボウズ株式会社が提供する業務改善クラウドサービス「kintone」。導入の手軽さは、前回説明した通りである。
前回記事
~あなたの仕事、Excelに頼り過ぎてはいませんか? ~
「kintone」で日々の業務における課題をお手軽に解決
http://news.mynavi.jp/articles/2014/02/19/kintone_1/index.html
サイボウズ株式会社 ビジネスマーケティング本部 kintoneエバンジェリスト 田村 悠揮氏 |
そこでは、あまり深く言及していなかったのだが、実は「kintone」はモバイル利用にも対応している。つまり、「kintone導入すれば即、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を、業務に活用することができます」(田村氏)
端末標準のブラウザからでも利用はできるが、更に便利に利用する手段がある。それはストア(iPhoneではApp Store。AndroidではGoogle play)にある無料の専用アプリ「kintoneモバイル」を利用する方法だ。スマートフォンの表示に最適化しているだけではなく、ブラウザ利用では不可能なプッシュ通知に対応している。その都度アプリを開いて最新情報を確認しに行く必要がないので、通知を見落とす心配がなくなる。
また、モバイルを利用する場合は不正アクセスの防止などセキュリティの点でも注意が必要になる。「クラウドサービスの中には、ユーザーIDとパスワードだけでログインできるものもあります。ただ、それではセキュリティとしては不十分です。そこでkintoneでは、お客様ごとに個別のサブドメインを発行し、ユーザーID、パスワードはもちろん、BASIC認証、IPアドレス制限という複数の認証プロセスで不正アクセスを防止しています」(田村氏)
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【事例】羽田空港の迷子アナウンス
ここで「kintone」がモバイルで有効活用されている事例について紹介しよう。
日本一利用客数が多い羽田空港(東京国際空港)。そこでは、毎日のように発生する迷子の呼び出しアナウンスについて大きな課題を抱えていた。それは迷子の発見からアナウンスまでに発生するタイムラグである。
以前の館内アナウンスは以下のような手順で行われていた。
- 迷子を見付けたら案内係が最寄りの案内所まで誘導
- 服装や名前などの情報を記入した用紙をアナウンス室へFAX
- FAXを受け取ったアナウンス係がお知らせを放送
この手順の場合、案内所までの誘導時間、FAXの送信時間などのタイムラグが発生していた。機内への搭乗時間、飛行機の出発時間などが厳密に定められている空港施設では、ほんのわずかな遅れが大きな影響を与えてしまう。このタイムラグを如何にして埋めるかが大きな課題だった。そしてこれを解決する手段として選ばれたものが、「kintone」と「iPad」を組み合わせた「館内呼び出し登録システム」である。
新たに導入されたシステムの運用手順次の通りである。
- 迷子を見付けたら案内係が「その場」でiPadを使い「kintone」に必要事項を入力し登録
- 「kintone」に情報が登録されたと同時にアナウンス室のパトランプが点滅。お知らせをアナウンス係が放送
「kintone導入前と比較すると、迷子の発見からアナウンスまでの手順も減り、ほとんどタイムラグがなくなったとのことです。また現場からも使いやすくなったとのコメントをいただいています」(田村氏)
kintoneによって広がるモバイル利用の可能性
「kintoneとモバイル端末の組み合わせは、これからも様々な可能性を生み出すことでしょう」と田村氏は語る。
スマートフォンやタブレットであれば、店舗や工場のようにPC端末を置くスペースがなかった場所でも利用することができる。例えば、商品の検品、工程のチェック、顧客情報やキャンペーン情報の登録など、これまでExcelなどで作成しメールやFAXで送信していたものも、「kintone」とモバイル端末を組み合わせ、本社の基幹システムと直接やり取りを行うことでスピーディーな業務運営が可能となるだろう。
「また、モバイル端末の便利な点として、撮影した写真を即座に共有できる点があります」(田村氏)
例えば、注文住宅の建築現場を撮影して「kintone」のゲストスペースに公開。お客さまは自分の家が建って行く様子を見ながら感想をコメントしてもらう、などということも簡単にできる。
「最近では、スマートフォンを持っているお客様も多くなりました。スマートフォンに対応したゲストスペースの活用は、顧客サービスの一つとしても活用できることでしょう」(田村氏)
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