Cypress Semiconductorは2月25日(独時間)、同社のタッチセンサコントローラ「CapSenseファミリ」の新製品として、静電容量ボタンの手軽な開発を実現する「CY8CMBR3xシリーズ」を発表した。
同シリーズは、「CapSense Mechanical Button Replacement(MBR)ファミリ」に位置づけられる製品群で、独自の「SmartSenseオートチューニング アルゴリズム」を用いることで、マニュアルでのシステムチューニングを一切用いることなく、静電容量ボタンのチューニングを自動で行い、最適な性能を提供することを可能とする。 また、GUIベースのコンフィグレーションやデバッグ、量産向けのテスト検証などが行える無償のソフトウェアツール「EZ-Click」を用いた設計が可能なため、ファームウェア開発を行うことなく、各種のパラメータ設定を行うことが可能だ。
最大16個の静電容量ボタン、または最大8個の静電容量ボタンと8個のLEDを実装できるほか、センシング距離が30cmの近接センサを最大2個追加できるため、Wake-on-Approach(近づくとオンになる)アプリケーションの開発も可能。
なお、同シリーズは3月中旬より量産を開始する予定で、8ピンのSOIC、16ピンのQFN、16ピンのSOIC、または24ピンのQFN パッケージで提供される。