オートデスクは2月25日、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト「Autodesk Revit」の日本ユーザー会「Autodesk Revit User Group Japan 構造部会」と共同で、Revit 2014に機能を追加する2種類のアドオンを開発したと発表した。アプリはメンテナンスプログラムの契約者向けに同日より無料提供する。
「SS3 Link」は、Revitと一環構造計算ソフト「Super Build/SS3」とが連携し、双方がデータ連携(CAV形式)できるようにするアドオン。従来は構造計算の結果を手入力するしかなかったが、このアドオンを使うことで構造計算の結果を自動的にRevitの3Dモデル上に追加できるとしている。
「RC断面リスト」は、RevitのRC造の構造部材のファミリ情報を集約し、構造部材の断面リストを自動生成できるようにするアドオン。これにより、構造計算から得られた配筋情報をBIMモデルとともに管理することができるようになるほか、構造部材断面リストに反映させることもできるようになり、構造設計業務の効率向上を図れるとしている。
Revitの追加機能を開発するにあたり、日本のユーザー会が仕様書作成の段階から関わったのは今回が初めて。同社は今後もユーザー会との連携を強化し、日本市場のニーズを取り入れた製品開発を続けるとしている。