システムクリエイトは2月25日、蘭Leapfrogが開発したパーソナル3Dプリンタ「Creatr XL」を3月3日より発売すると発表した。
同製品は、最大造形範囲が230mm×270mm×600mmと大きく、従来品のパーソナル3Dプリンタと比較して3倍のサイズで造形できるという。出力は熱融解方式を採用し、ABS、PLA、ナイロンの樹脂素材を利用できるほか、PVAをサポート材として利用できる。
筐体はアルミフレームとスチールパネルを採用し、メカニカル部をレーザーカットアルミパーツにするなど、軽さと強度を重視する。ヒーター付きのガラス製造形テーブルを採用し、出力中に造形物が反ったり変形したりというトラブルを抑えることができるという。
主な仕様は、ヘッド数が2、積層ピッチが0.05mm~0.35mm、ノズル径が0.35mm、XY移動スピードが350mm/秒、本体サイズが500mm×600mm×900mm、重量が37kg、データ入力形式がSTL、PCとの接続方法がUSBケーブル、対応OSがWindows 8、7、Vista、XP(各32bit/64bit)、MacOS X、Linux、付属品が3Dデータ編集/プリントコントロールソフトのSimplify 3D、USBケーブル、造形テーブル用シール3枚。
価格はすべて税抜きで、本体が85万円、ABS・PLAが1kgで1万5000円、PVAが500gで2万5000円となる。
同社は、大型の工業パーツの試作や製品カバーの形状確認などに3Dプリンタの活用を検討している新規導入層のほか、買い替え層や追加購入層の導入を見込み、年間で100台の販売を目指すとしている。