JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は21日、「Adobe Flash Player」に複数の脆弱性があるとして、最新版へのアップデートを呼びかけている。

アップデートが推奨される製品とバージョンは、「Adobe Flash Player 12.0.0.44 および、それ以前(Internet Explorer、Mozilla Firefox、Google Chromeなど)」。同バージョンには複数の脆弱性があり、遠隔の第三者が細工したコンテンツをユーザーに開かせることで、Adobe Flash Playerが不正終了させたり、ユーザーのPC上で任意のコードを実行させたりする可能性があるという。

こうした危険を回避するため、アドビ システムズが提供する対策済みの最新版「Adobe Flash Player 12.0.0.70」へアップデートすることが推奨されている。最新版についての詳細、およびダウンロードは、Flash Player ダウンロードセンターから。また、自身のPCにインストールされている製品バージョンは、アドビ システムズのWebページ「Version Information」にて確認可能だ。

なお、Windows 8用「Internet Explorer 10」、「Windows 8.1 用Internet Explorer 11」および「Google Chrome」には標準でFlash Playerが同梱されている。Google Chromeはアップデート時にAdobe FlashPlayerが更新され、「Windows 8用Internet Explorer 10」および「Windows 8.1用Internet Explorer 11」では、Windows Updateなどで最新のFlash Playerが更新プログラムとして提供される。

注意したいのは、メインブラウザとしてInternet Explorerを使っていない場合でも、「Microsoft Office」などのソフトウェアはInternet Explorer用にインストールされているFlash Playerを使用する点だ。そのため同社は、常用しているブラウザが異なる場合でも、Internet Explorer用のFlash Playerも併せて確認するよう促している。