XilinxとXylonは、All Programmable SoC「Zynq-7000」の車載用ドライバーアシスタンスキット「logiADAK」を発表した。

同キットは、XilinxとXylon、およびエコシステムパートナーであるeVS(Embedded Vision Systems)、DDC(Digital Design Corporation)が共同開発したもので、OEM自動車メーカーやTier 1(一次請け)車載用エレクトロニクスサプライヤが利用すると、最大6台のカメラを備えたADAS(高性能ドライバーアシスタントシステム)を素早く実現することができる。また、内容を強化しており、箱から出したらすぐに利用できる開発プラットフォームとなっている。ADAS向けアプリケーション用ソフトウェアやリファレンスデザインも提供されるので、テスト車両への実装やデモンストレーションもすぐに実行可能。また、カスタマイズ可能なリファレンスデザインには、カメラベースのADASの開発に利用できる評価IPコアやデザインフレームワークも含まれるため、開発済みの既存ソフトウェアやIP(知的財産)なども容易に統合することができる。

「logiADAK」プラットフォームはAll Programmable SoC「Zynq-7000」をベースとしているため、AEC-Q100規格の要件を超える過酷な温度条件や品質要件に対応しつつ、リアルタイムパフォーマンスが可能な機能を実現できる。具体的には、大型の商用車や特殊車両用のニーズに対応可能な、最大6台の100万画素カメラを用いた360度の3Dサラウンドビューモードおよび鳥瞰モード、および歩行者検知インジケータなどのカスタマイズ可能なビューモードを豊富に備えたリアビューカメラ、歩行者/車両検知による衝突回避機能を備えた前方カメラ、車線逸脱警告、オプティカルフローによるブラインドスポット検知などのADASアプリケーションが実現する。

なお、「logiADAK」はXylonのWebサイトからで購入できる。