米Googleは2月19日(現地時間)、プレビュー提供してきた「新しいGoogleマップ」(デスクトップブラウザ用サイト)を正式版に移行させると発表した。数週間をかけて、全ユーザーへのアップデート提供を完了させる。
Googleは昨年5月にGoogle I/O 2013で新しいGoogleマップを発表、招待制のプレビュープログラム (www.google.com/maps/preview)を通じて提供開始し、ユーザーのフィードバックを収集しながら改良を重ねてきた。昨年7月からは全ての希望者がプレビュー版を体験できるようになり、11月のアップデートで主な機能が揃ったことで正式公開が待たれていた。
新しいGoogleマップはウインドウ全体にマップが広がり、ベクターベースでスムースに拡大・縮小や移動を行える。WebGL対応のブラウザでは、Google Earthで体験できるようなリアルな3Dマップをプラグインなしで閲覧できる。
新デザインはすっきりとした見た目で、ユーザーが必要な情報、重要な情報、役立つ情報を読み取れるように設計されている。例えば、マップ上でピザ屋を選択すると、周辺の他のピザ屋やカフェ、現金を下ろせる銀行など関連する情報が自動的に浮かび上がってくる。こうした動的に変化する表示には、ユーザーの好み(過去の地図検索、スター、口コミ投稿)や位置などをベースにしたパーソナル化も反映される。クラシック版では左側にあったサイドバーがなくなり、詳細情報は必用に応じてカードにまとめられたものが左上に現れる。クラウドソーシング型の地図サービスWaze (昨年6月にGoogleが買収)のデータをベースにした事故・渋滞情報が道路情報に表示されるよになり、サービス対象地域では経路検索でリアルタイムの変化を読み取れるようになった。
新しいGoogleマップのフル機能の対応環境は、Windows 8、Windows 7、OS X 10.8.3以上と最新版にアップデートされたGoogle ChromeまたはFirefoxの組み合わせ、Chrome OS (Intel CPU)など。LiteモードはInternet Explorer 10以上、Safari 6以上で動作する。現段階で確認できていないが、新しいGoogleマップがデフォルトになった後も従来のマップを使用したい場合、オプションでクラシック版への切り替えが可能になるという。