1人の従業員が複数のモバイルデバイスを業務で利用するマルチデバイス時代にあって、企業は無線LAN環境をどのように構築すればよいのだろうか――マイナビは3月11日(水)、ベルサール汐留(東京都中央区)において、企業ユーザーを対象としたスマートデバイス活用イベント「マイナビニュース Business Conference 2014 ― スマートデバイス活用で加速する企業の成長戦略」を開催する。本稿では、変化の激しいビジネス環境に迅速に対応するだけではなく、数年後も有効な無線LAN環境について解説を行うアルバネットワークス コンサルティングエンジニア 池田豊氏の講演を紹介しよう。

マイナビニュース Business Conference 2014 ― スマートデバイス活用で加速する企業の成長戦略」への参加申し込みはこちら(参加費無料 3月11日(火)開催、東京・汐留、開場9:30~)

接続されるデバイスの増加にいかに対応するか

アルバネットワークス コンサルティングエンジニア 池田豊氏

個人のスマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスを会社に持ち込み、業務で使用するBYOD(Bring Your Own Device)が企業の間で広まりつつある。これにより社内の無線LANへの接続ニーズを有するデバイスの数が一気に増加するため、いかにセキュアな無線LAN環境を構築・運用していくかが企業のITインフラにおける大きな課題の1つとなっている。

「今は問題なくても、例えば5年後、新たなデバイスが登場し、社内の無線LANに繋がるようになった時に対処できるかどうか。環境の変化に強い無線LANを構築することが、いまこそ企業に求められているのです」と、池田氏は語る。

池田氏によれば、ユニファイド・コミュニケーション(UC)製品の導入が進んだ結果、従来のようにデバイスの「用途」で社内の無線LANのSSIDを分ける方法は、もはや有効ではなくなっていると指摘する。UC環境では、すでに音声通話やビデオ、メールなどさまざまな用途がアプリケーション内で行われているためだ。接続されるモバイルデバイスの急増に加えて、音声や動画などのリアルタイムのモバイル・アプリケーションも増加している。このようにトラフィックが拡大しても、高いパフォーマンスをどのように維持するかが企業の無線LAN環境が抱える課題であるといえる。

高密度環境でも高パフォーマンス「Arubaモビリティ・コントローラ」

こうした企業のモビリティ・ネットワークの課題を解消するには、適切なアクセスポイント製品の選定が欠かせない。より高速通信が可能な次世代無線LANの規格である「IEEE 802.11ac」に対応したアクセスポイントであることに加え、高密度環境でも高いパフォーマンスを実現する製品であることが重要だと池田氏は述べる。 「Arubaのモビリティ・コントローラでは、クライアント端末のトラフィック状況をモニタリングし、Airtime(クライアントの能力を基に通信できる時間の長さ)を平等に割り当てるAirtime Fairness機能を搭載しています。5年後を見据えたモビリティ・ネットワークの構築には、無線LANの電波環境に加え、エンタープライズ・ネットワーク上のセキュリティ・ポリシーなどを一元的に管理できるモビリティ・コントローラが不可欠です」

「マイナビニュース Business Conference 2014 ― スマートデバイス活用で加速する企業の成長戦略」において池田氏は企業のモビリティ・ネットワークの課題を詳細に解説し、解決のヒントとなるテクノロジーにも触れながら、「5年後を見据えたモビリティ・ネットワーク」と題して講演する予定だ。

カンファレンス概要

  • カンファレンスタイトル: マイナビニュース Business Conference 2014 ― スマートデバイス活用で加速する企業の成長戦略
  • 開催日程: 2014年3月11日(火) 10:00~(開場9:30~)
  • 開催場所: ベルサール汐留
    〒104-0061 東京都中央区銀座8-21-1住友不動産汐留浜離宮ビル
  • 定員: 500名(入場無料) / 申し込み締切: 2014年3月10日(月) 21:00