NECはMVNO向けに、ネットワーク機能の仮想化(NFV)に対応した「vMVNOソリューション」を発売した。同社によれば、ネットワーク機能の仮想化に対応したMVNOソリューションは世界初だという。
MVNOは、通信事業者との接続料が低減できるレイヤ2接続のためにゲートウェイシステムを導入する必要がある。
本ソリューションは、通信事業者のモバイルネットワーク網とMVNOの通信網との相互接続を、汎用IAサーバの仮想化基盤上にソフトウェアで実現するもので、ネットワークのセキュリティ強化、認証、通信帯域や利用量の制御などの機能提供において、従来の専用システム構築にかかる装置コストの低減や、システム毎に必要だった運用コストの低減、装置調達のリードタイム短縮が可能になるという。
携帯電話端末の接続先指定や通信データの総量規制/フィルタリング、課金収集など、MVNOに必要な機能を提供し、既存のシステムによる他の機能とも連携可能。また、ユーザー単位での使用データの総量規制や、多数の法人を対象とした様々ななサービス、M2Mのように大量のIPアドレスを使用するサービスなどを提供する。
さらに、企業単位にプライベートIPアドレスの自由な割当や大量利用、企業単位にネットワーク分離することによるセキュリティ強化、独自認証方式との組合せ、企業/加入者/アプリ単位での通信帯域や利用量の制御、マルチネットワーク接続などが可能だという。