STMicroelectronicsは2月17日、街灯用に調光できる最大100Wの高輝度LEDストリングの開発や、効率良く制御するための設定が可能なソリューションを発表した。
白熱灯、低圧ナトリウム灯および高輝度放電灯の街灯をLEDへ交換することは、膨大な消費電力量を削減する最も有望な方法であると考えられている。LEDは、原理的に従来の照明技術よりも効率が高く、さらに調光できる。そのため、スマートな電源と組み合わせることで、日中から夜間まで様々なケースにおいて照明出力を調節することができる。また、指定時間に特定の街灯を調光するなど、地方自治体の政策を反映させることもできる。
同ソリューションには、回路、部品およびファームウェアが全て含まれており、照明・電力変換用ユニバーサルデジタルコントローラである独自の「STLUX385A」を使用した100WのLED照明用デジタルパワーコントローラを迅速に開発することができる。また、「STLUX385A」は、一次側制御の電力変換ステージ、および対応している全ての通信リンクを制御する。電力変換ステージはPFCレギュレータで構成され、その後にゼロボルテージスイッチング(ZVS)のLC共振ステージが続く。一次側制御(PSR)技術により、正確に明るさを調整できる。
デモボードは、DALI(Digital Addressable Lighting Interface)、絶縁された0-10調光インタフェース、UARTなどのあらゆる物理通信インタフェースを提供し、「STLUX385A」が全ての通信を制御する。「STLUX385A」は高い柔軟性を特徴としているため、Wi-Fi、電力線モデム、Bluetooth、ZigBeeなど、その他のインタフェースに基板を簡単に接続することもできる。
なお、デモボード「STEVAL385LEDPSR」はすでに販売を開始している。価格は140ドル。