Broadcomは2月17日、300ドル以下のスマートフォンなど、低価格な4G LTEモバイル機器製品の開発向けにターンキーリファレンスプラットフォームを発表した。
同プラットフォームは、Android KitKatをサポート。デュアルコアLTE SoC「M320」とクアッドコアLTE SoC「M340」製品の有するピン互換性や接続性、ロケーション技術が活かされているという。デュアルコアとクアッドコアのベースバンド間で再利用可能なデザインにより、同一のプラットフォームデザインで複数のデバイスを開発することができる。世界各国の主要通信事業者の認証とFDD-LTEおよびTD-LTEモードでのカテゴリ4(Cat4)の通信速度が簡単に得られ、エンジニアリングコストの低減と製品の市場投入期間の短縮が実現するという。
具体的には、FDD-LTEおよびTD-LTEモードでLTEカテゴリ4の150Mbps、GSM/EDGE、DC-HSPA+ 3Gで最大42Mbpsの通信速度に対応する。また、LTE RFトランシーバ「BCM2095」により、ワールドワイドなローミング向けにFDDおよびTD LTE/3G/2G帯のサポートを実現している。さらに、VoLTEおよびHD音声対応するのに加え、HDディスプレイ、イメージング、グラフィック性能を提供する。この他、LTEモデムの消費電力を最大30%低減し、連続使用時間を延長する。
なお、「M320」はすでに生産を開始している。同社では、5G WiFiやBluetoothの他、ロケーション技術や近距離通信(NFC)技術までを含めた同ターンキーLTEデザインにより、ワールドワイドでのシームレスなローミング機能を備えた高性能なスマートフォンをさらに低価格で実現し、高速なWebブラウジングやダウンロード、より信頼性の高いビデオストリーミング性能を提供できるようになるとしている。