富士通は2月13日、京都教育大学と共同で、京都教育大学の教育・研究システム、図書館システム、および全学情報ネットワークの設備を刷新し、本格運用を開始したと発表した。
京都教育大学の新しい教育・研究システムには、学生と教員が教室や自宅などから教育・研究システム上の教材やシステム、サーバリソースを利用できるように、50台分の仮想デスクトップと、100台分の仮想サーバを構築。これらの仮想化環境を、学生や教員が自分自身で、容易な操作で利用できる、セルフポータルサイトを新規に構築した。
セルフポータルは、富士通の大学向けクラウドソリューション「FUJITSU 文教ソリューション UnifIDone キャンパスクラウド」などのソリューションを活用し、学生や教員が、自分のパソコンやスマートデバイスから、学内のサーバ上に登録されている教育・研究用のアプリケーションや仮想サーバの予約・設定を自分自身で行い、利用できる。
セルフポータルで予約することで、インターネットに接続できる環境であれば、いつでも大学が提供するリソースを利用できる。
また、学内のサーバ上で稼働していた図書館システムを、富士通のデータセンターで稼働している京都教育大学のプライベートクラウド上へ移行。これにより、学生や教員は、法定停電の影響を受けることなく、図書館システムを利用できる。
そのほか、インターネット接続回線の冗長化 として、藤森学舎内のプライベートクラウドにも、ファイアーウォールなどのインターネット接続用装置を整備し、インターネットへ接続回線を冗長化した。