計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは2月12日、ベイラー医科大学 遺伝医学研究所と共同で、カスタムCGH(比較ゲノムハイブリダイゼーション)マイクロアレイを提供すると発表した。
ベイラー医科大学が蓄積してきた遺伝研究のデータと、アジレントのマイクロアレイ製造技術を融合し、新たなマイクロアレイとして、遺伝学検査に関する研究用3種、出生前遺伝学検査に関する研究用2種、がんの臨床研究用1種の合計6種を提供し、がんおよび細胞遺伝学研究において新たな発見を実現できるよう寄与していくとしている。この協力関係については、2013年10月にボストンで開催された「ASHG会議」で発表されたもので、今回、日本でも同マイクロアレイの提供を開始する。
アジレントは、ゲノム全般にわたる遺伝子発現、比較ゲノムハイブリダイゼーション、高感度蛍光in situハイブリダイゼーション製品群「SureFISH」など、多岐にわたるゲノミクス製品を提供している。アジレントのヒトゲノムCGHマイクロアレイは様々なフォーマット、オプションで提供されている。今回発売のマイクロアレイには、がんの臨床研究・遺伝学検査に関する研究や出生前遺伝学検査に関する研究において重要な領域にフォーカスしてデザインされたプローブを搭載している。また、「60-mer SurePrint」技術を使用してプリントされた高精度マイクロアレイが1枚のスライドガラスに複数搭載してあり、コストの低減を実現している。