FreeNAS is an Open Source Storage Platform.

FreeNASエンジニアリングチームは2月7日(米国時間)、FreeNASの最新版となる「FreeNAS 9.2.1」を公開した。FreeNASはFreeBSDをベースに開発されているNASソリューション。iXsystemsがTrueNASというNASストレージアプライアンスのベースとして活用しているほか、FreeNASを組み込んだストレージアプライアンスを販売するベンダが多数存在するなど、NASストレージ基盤として広く採用されている。「FreeNAS 9.2.1」ではひとつ前のバージョンから189のバグが修正されているほか、新機能の追加、UIの向上、パフォーマンスの向上などが取り込まれている。

「FreeNAS 9.2.1」の主な変更点や新機能は次のとおり。

  • Windowsドメインコントローラのサポート、Windows 2012以降でサポートされているサーバサイドコピーなどの機能のサポート、SMBプロトコル3のサポート
  • Mac OS Xとの共有機能を改善(ネットワークの設定をAvahiからmDNSResponderへ変更)
  • Web APIへZFSスナップショットを管理する機能を追加
  • IPMIネットワーク設定機能をサポート
  • ネットワークの使用状況をCLIで確認できるようにtrafshowを追加
  • AFPファイルサーバ関連バグの修正
  • LSI 6G HBAドライバをバージョン16へアップデート(mps HBAを使っている場合はファームウェアをフェーズ16へアップデートすることが推奨されている)
  • LSI 12G SASドライバを追加(実験的提供。このドライバは開発段階にあり、FreeBSDにはまだコミットされていない。本番環境での使用にはLSI 9207のように6G SASアダプタの使用が推奨される)

FreeNASエンジニアリングチームはすでに「FreeNAS 9.2.2」へ向けた活動に取り組んでおり、より洗練されたバージョンに仕上げるためにバグを発見した場合にはFreeNAS bug centralなどからバグを報告してほしいとしている。