LIXILは、新しい時代の要望に応えた上質な住宅を表彰する「LIXILデザインコンテスト 2013」を開催し、応募総数294作品の中から金賞1作品、銀賞2作品、銅賞3作品を含む入賞作品計16作品を発表した。
同コンテストは、2012年5月1日から2013年10月31日までに新築・改築された日本国内の住宅の中から、新しい時代の要望に応えた上質な作品を選出し、表彰するもの。審査は内田繁氏(インテリアデザイナー・審査委員長)、木下庸子氏(建築家・審査委員)、西沢立衛氏(建築家・審査委員)、小田方平(LIXIL 総合研究所所長・審査委員)の4名によって行われ、公開審査会での議論の結果、金賞1作品、銀賞2作品、銅賞3作品、審査委員特別賞3作品、入賞7作品の計16作品が決定された。主要3賞の受賞結果は以下のとおり。
受賞結果(敬称略、同賞内は五十音順)
賞名称 | 受賞者 | 受賞作品 |
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金賞 | UID/前田圭介 | 「後山山荘-聴竹居@鞆の浦-」/広島県 |
銀賞 | エムエースタイル建築計画/川本敦史・川本まゆみ | 「光の郭」/愛知県 |
鈴木貴紀 | 「坂の上の家」/三重県 | |
銅賞 | Office for Environment Architecture/吉永規夫 | 「陶器まつりのある家」/大阪府 |
スタジオシナプス/植木幹也・植木茶織 | 「纏の家」/長野県 | |
裕建築計画/浅井裕雄 | 「工場から家」/愛知県 |
審査委員長を務めた内田氏は、総評として「今回の応募作品はテーマが多種多様で価値基準の幅が広いため、審査尺度も一定ではなく、審査は大変難しかった。その中で金賞作品は、歴史や地域的なものと、現代的なセンスが融合した思想を感じさせる作品だった」とコメント。また、金賞を受賞した前田氏は「4年間崩れかけた建物と向き合ってきたので、本当に嬉しい。ぜひ、この建物の歴史を知って欲しい。100年前の建築を、次の100年へ、地域のみなさまに愛されるカタチで渡していきたい。職人さんたちや支えてくれた方々に感謝し、施主や皆さんと祝杯をあげたい」と語ったという。
なお、受賞者には金賞100万円、銀賞30万円、銅賞20万円の賞金が贈られた。今回の優秀作品は、2014年6月に刊行されるコンテスト作品集に掲載予定とのこと。