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FreeBSDの次のリリースバージョンは「10.1-RELEASE」になる。リリーススケジュールはまだ発表されていないが、これまでの傾向ではほぼ1年後にアップグレードバージョンがリリースされているため、2014年第4四半期か2015年第1四半期ごろに公開されるとみられる。先日公開された「FreeBSD Quarterly Status Report, October-December 2013」が2013年第4四半期に実施された開発内容を伝えており、この中にすでに「10.1-RELEASE」で登場する予定の機能が紹介されている。次のバージョンの方向性を知る上で参考になる。
1年後の登場が予想される「FreeBSD 10.1-RELEASE」で登場する可能性が高い代表的な機能や改善点は次のとおり。
- 複数のカーネルスレッドへの処理の分散とコンテンションを削減する取り組みによってパフォーマンスとスケーラビリティが向上したネイティブiSCSIターゲット/イニシエータの導入
- iSCSIプロトコルでRDMA(Remote Direct Memory Access)を利用できるようにするiSER(iSCSI Extensions for RDMA)プロトコルの実現
- CAMにおけるマルチプロセッサへのスケーラビリティの向上
- GEOMにおけるマルチプロセッサへのスケーラビリティの向上
- NFSサーバのパフォーマンス向上
- ZFSのパフォーマンス向上
FreeBSDはストレージシステムのオペレーティングシステムとして活用されるケースが増えており、現段階で「FreeBSD 10.1-RELEASE」での登場が見込まれる新機能はストレージシステムを構築する場合に特に注目される内容になっている。マルチコア/メニーコアにおけるスケーラビリティを向上させる取り組みも進んでいることから、1年後に登場するとみられる「FreeBSD 10.1-RELEASE」は、10.0-RELEASEをベースにさらにパフォーマンスやスケーラビリティを向上させたものになるものとみられる。