サイボウズは2月6日、2002年に販売開始したエンタープライズグループウェア「サイボウズ ガルーン」シリーズの導入実績社数が、2013年12月末時点で3,000社を突破したと発表した。
「サイボウズ ガルーン」シリーズは、昨年343社に新規導入。これは過去最多に迫る実績で、2011年にリリースしたクラウド版が着実に実績を伸ばしてきたことが要因の1つになっているという。
また、同社は同時に、クラウド基盤「cybozu.com」上で提供する「Garoon on cybozu.com」(以下、「Garoon」)を、2月9日にアップデートすることも発表した。
今回のアップデートでは、組織の事前設定、スケーラビリティの強化、主要アプリケーションの強化の3つが主な新機能となっている。
組織の事前設定は、組織変更時のシステム管理者負担を軽減するため、組織変更後の組織 や役職情報を日時を指定して反映する機能を実装する。アプリケーションごとに利用ユーザーを設定可能だ。これまでは、組織変更の前日に徹夜で対応していた企業もあったが、事前設定し、指定時刻に自動で切り替えることが可能になる。
スケーラビリティの強化では、1,000名以上のユーザー様環境下でも、快適に運用できるようにアプリケーションのレスポンス速度や読み込み速度を向上させる。具体的には、1組織に所属する人数が多い場合のスケジュールの表示速度を改善するほか、メッセージの宛先を、1,000名程度設定可能になった。
主要アプリケーションの強化では、ドラッグ&ドロップでのポータル作成機能や、メールの自動転送機能など、ユーザーから要望があった機能を搭載する。
そのほかの新機能では、既読メールを未読に戻すことやファイル管理のフォルダを削除しても、一定期間の保存が可能になっている。