アンリツは2月5日、LTE-Advancedのキャリアアグリゲーション機能に関するRF/RRMコンフォーマンステストケースにおいて、80%以上のGCF認証を取得したと発表した。

LTE-Advancedは、現在世界各国で導入が進んでいるLTEをさらに高速化した移動通信規格で、キャリアアグリゲーション機能が高速化のキーテクノロジーとなっている。LTE-Advanced端末の商用化に際しては、GCFが端末認証を行っている。GCFは端末認証開始の条件として、LTE-Advanced端末のキャリアアグリゲーション規格適合試験で使用されるテストケースにおいて、80%以上でGCF認証を取得することを要求している。

韓国ではすでにLTE-Advancedが商用化され、今後本格的なサービス展開が見込まれていることから、GCF認証テストケースの80%達成が強く要求されていた。アンリツは、RFコンフォーマンステストシステム「ME7873L」において、2013年10月にLTE-Advancedのキャリアアグリゲーション規格に対応したテストケースのGCF認証を取得した。さらに、1月に開催されたGCF加盟国の会合において、認証テストケースを追加取得。この結果、韓国で運用されているBand1とBand5および、Band3と8を組み合わせたキャリアグリゲーションのRF/RRMコンフォーマンステストケースにおいて、80%のGCF認証テストケースの提供が可能となった。LTE-Advancedは、今年中にアメリカや日本で導入が計画されている。これに対しても、GCF/PTCRB認証取得に引き続き注力し、次世代モバイルブロードバンドシステムの早期実用化に寄与していくとしている。

なお、認証を取得した「ME7873L」は、LTE/LTE-Advanced端末のRF送信特性や受信特性、パフォーマンスなどが、3GPP規格に適合していることを確認するためのテストプラットフォームである。LTE/LTE AdvancedのRF/RRMコンフォーマンス試験に対応しており、北米および国内の通信事業者受入試験にも採用されている。

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