グレープシティは2月5日、DICOM医療画像処理アプリケーションと、医療画像の通信および管理を行うPACSを開発できる .NET Frameworkソリューションとして、「LEADTOOLS 18.0J Medical Imaging」(Medical Imaging)と「LEADTOOLS 18.0J PACS Imaging」(PACS Imaging)を、同日より発売すると発表した。
「LEADTOOLS 18.0J Medical Imaging/PACS Imaging」は、画像医療診断システムの開発を助ける包括的なソリューションで、DICOM規格に準拠し、患者情報などの辞書データを入力・編集できる機能と、医療画像で扱われる特有の画像処理機能をクラスライブラリとして提供するため、ソフトウェア開発者の学習時間とコーディング量を削減できる。
また、3D表示にも対応する専用のDICOMビューワも搭載しているので画面設計でも工数削減が可能。上位製品の「PACS Imaging」ではDICOM通信プロトコルクラスや管理ツールなどを収録し、地域医療と連携するシステムや遠隔画像医療診断、系列病院間での医療画像データ共有ネットワークなども短期間で構築できる。
それぞれの特徴として、「Medical Imaging」は、DICOMの画像処理用クラスライブラリと患者情報などを扱うタグ要素の入力編集機能を提供するソリューションで、CTやMRI、レントゲンといった画像医療診断機器で撮影したDICOM画像の表示および医療診断に特有の画像処理機能を提供する。
「PACS Imaging」は「Medical Imaging」に収録しているすべての機能に加え、DICOMデータの通信管理システムである「PACS」を構築する際の通信サービスクラスなどを包括した上位のエディションで、クライアントサイドのDICOMアプリケーションを実装するサービスクラスユーザー(SCU)とサーバサイドアプリケーションを開発できるサービスクラスプロバイダ(SCP)を提供する。
ライセンス価格は、「Medical Imaging」が90万円(税別)から、「PACS Imaging」が144万円(税別)からで、開発したシステムを運用するには別途ランタイムライセンスが必要となる。