三井情報は、ビッグデータを活用して需要予測を行い、その予測結果などから商品の推奨発注数を算出する「需要予測・自動発注ソリューション」が、作業服・作業関連用品の大型専門店チェーンを展開するワークマンに採用されたことを発表した。
「需要予測・自動発注ソリューション」は、オープンソースの統計解析ツール「R」をベースに自社開発した需要予測エンジンと、NTTデータイントラマートの提供するWebシステム共通基盤「intra-mart」をベースに開発した自動発注エンジンをもとに構成されたソリューション。需要予測エンジンに組み込まれている複数の予測モデルに過去の受発注データを取り込むことにより、最適なモデルが自動的に選択され、精度の高い予測をした上で、自動発注エンジンが予測結果や在庫情報から推奨発注数を算出するという。
ワークマンはこのほど、西日本での商品供給能力の強化と配送時間の短縮のため、既存の群馬県の流通センターに加え、滋賀県にも流通センターを新設する運びとなった。東西の2センターに分けて発注するため発注量算定業務が倍増することになるが、「需要予測・自動発注ソリューション」を採用することで発注効率が高まり、人員を増やさずに対応できるという。
三井情報は、「需要予測・自動発注ソリューション」について、3年で10件の顧客獲得を目指すとしている。