計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは2月4日、RF部品の評価に最適な低価格ネットワークアナライザ「Agilent E5063A ENA シリーズ ネットワーク・アナライザ」を発表した。
同製品は、携帯電話端末/基地局用アンテナ、RFケーブル、フィルタなど、シンプルなRF受動部品の試験用に性能や機能が最適化されており、研究開発部門におけるRF受動部品や誘電材料の評価用に適している。性能とコストのバランスを目指したネットワークアナライザで、0.002dBrmsのトレースノイズ、0.01dB/degCの安定性など、優れたRF性能を実現している。これにより、品質を犠牲にすることなく、テストコストを削減できるという。
また、USB RFスイッチ「U1810B」を接続して、複数の測定対象物を低コストで測定可能なシステムを構築できる。これにより、1台のネットワークアナライザで4個のアンテナを切り替えながら測定することも可能となり、さらなるテストコスト削減に繋げられる。さらに、フィクスチャシミュレータ機能をはじめ、実績のある校正・データ解析機能により、業界標準となっているネットワークアナライザ「E5071C ENA」シリーズと相関性の高い測定結果を実現した。この他、「E5063A」と誘電プローブキット「85070E」を組み合わせると、誘電材料の評価を低価格で行うことが可能になる。低価格で材料研究を行う際に、最適なソリューションとなるとしている。
なお、価格は、100kHz~4.5GHz対応の2ポートテストセット「E5063A-245」が195万6349円(税別)、100kHz~8.5GHz対応の2ポートテストセット「E5063A-285」が277万4453円(税別)、100kHz~18GHz対応の2ポートテストセット「E5063A-2H5」が359万2557円(税別)。すでに販売を開始している。