IDT(Integrated Device Technology)は2月4日、自社の20Gbps RapidIOインターコネクト製品がProdrive Technologiesのマザーボードに採用されたと発表した。

同マザーボードは、2013年第4四半期に公開されたRapidIO Trade Association(RTA)のデータセンター標準仕様をベースとしている。IDTのRapidIOスイッチ製品は、ポート当たり20Gbpsの帯域幅、100nsのレイテンシ、高いエネルギー効率、マルチプロセッサの拡張性を提供し、データセンターおよびスーパーコンピューティングのアナリティクス用途に適しているという。

IDTのRapidIOスイッチおよびブリッジ製品は、Prodriveが開発するデータセンターコンピュートアンドネットワーキング(DCCN)マザーボード向けの、オンボードおよびボード間のインターコネクトとして機能する。このRTA準拠のマザーボードはフォームファクタが19インチで、演算ドーターカードを最大で4枚備え、x86からARM、DSP、FPGA、PowerPCに至るまで、様々な処理ノードに対応する。DCCNマザーボードを使用することで、ハイパフォーマンスアナリティクス用途向けに最適な高スループット、低レイテンシの演算システムを開発できる。DCCNプラットフォームは、2014年前半にオープンコンピュートプロジェクト(Open Compute Project:OCP)などの業界団体にRTAから提出される。

この他、RapidIOスイッチ製品は、堅牢なフォールトトレランス機構とホットスワップのサポート、信頼性に優れた内蔵型の伝達性能、ノンブロッキングスイッチ性能を提供する。RapidIOはエネルギー効率に優れており、10Gbpsでのデータ伝送に対して消費電力は300mWで済む。これは、他のインターコネクト技術よりも高い消費電力対性能比となっている。さらに、IDTのRapidIO-PCIブリッジ製品は、20Gbpsで消費電力が2Wでありながら、PCIベースのネットワークインタフェースコントローラの機能への接続を可能にする。これにより、x86ベースのドーターカードを使用したDNNCプラットフォーム内で高密度のソリューションを実現できる。RTA準拠のシステムは、RapidIOによってDCCNマザーボード間を20Gbpsで相互接続することで、6万4000ノードまでスケールできる。また、市販の多くのEthernet用トップオブラック(ToR)スイッチと接続する10GビットEthernetでこれらを集積することもできる。