オートデスクは2月3日、3D CADアプリケーション「AutoDesk Inventor」シリーズと連携する無料のCAMアプリケーション「Autodesk Inventor HSM Express 2014」の日本語版を同日よりWebサイト上で提供開始すると発表した。
同社は、2012年10月にデンマークのCAMソフト開発企業であるHSMWorksを買収し、CAMアプリケーションの改良をすると共に、Inventorなどのさまざまなデスクトップ向けアプリケーションおよびクラウドサービスと連携させるための開発を進めてきた。同製品は一連のプロジェクトの中で最初に提供を開始するアプリケーションとなる。
同製品は、ポケット加工、フェース加工、輪郭加工などで負荷制御による最適なツールパスを作成できることが特徴。例えば、工具に対する負荷の値を一定に保つようにツールパスを生成することで、工具の破損を防いだり寿命を伸ばすことが可能となるという。
また、ツールパスを生成した後は、バックプロット・シミュレーション・ツールによって、実際の工具の動きや切削結果をPC上で確認することができるほか、大まかな加工時間も把握できるので、それを反映したコスト見積もりが行える。
同社は、今後もCAMアプリケーションをラインアップに加え、製品開発のコンセプト設計から詳細設計、シミュレーション、製造準備までPLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)全体のプロセスに必要なアプリケーション群を提供するとしている。