マイクロアドはこのほど、2012年~2017年の日本国内におけるRTB(Real Time Bidding)経由のディスプレイ広告市場に関する調査結果をもとに試算した広告市場規模予測を発表した。
RTB方式は、ディスプレイ広告の配信を、1回の表示ごとに最適な広告枠に対してオークション形式で入札する広告手法。広告主と媒体社の双方に公平で、費用対効果にも優れると評価されている。
発表によると、RTB利用企業の拡大により、2013年のRTB経由の広告市場の規模は前年比153%の392億円と推測されている。
同社は、2014年も日本国内の景気回復を背景に、インターネットの影響力向上によるディスプレイ広告市場の規模拡大に比例して引き続き成長していくと予測している。特に、2014年~2015年にかけてはスマートフォン向けのRTB経由の広告取引が大きく拡大し、市場を牽引する可能性が高いという。
2015年以降も、複数の大手ポータルサイトやSNS事業社によるRTB経由のディスプレイ広告配信面の拡大、またスマートフォン向けインターネットサービス事業社のディスプレイ広告利用の促進や海外事業社の日本国内への広告事業参入などにより、RTB経由の広告取引は引き続き活発に推移すると見込まれている。2017年には市場規模が1000億円を突破し、スマートフォン向け広告がPC向け広告を上回るという予測になっている。