AMDは1月28日(米国時間)、28nmプロセスを採用した64ビットARMベースサーバCPU「AMD Opteron A1100シリーズ(開発コード名:Seattle)」ならびに、その評価ボードおよび包括的なソフトウェアスイートを含む開発プラットフォームのサンプル出荷を2014年第1四半期中に開始することを発表した。
A1100シリーズは、4コアもしくは8コアのARM Cortex-A57プロセッサを採用し、最大4MBの共有L2キャッシュおよび8MBの共有L3キャッシュを搭載しており、最大1866MT/秒のECCデュアルDDR3またはDDR4メモリ・チャネル構成で、最大4基までのSODIMM、UDIMM、またはRDIMMをサポート。また、8レーンPCI-Express Gen 3 I/O、SATA 3ポートを8個、10Gビット・イーサネット・ポートを2個備えているほか、ARM TrustZoneテクノロジーによるセキュリティ強化やCryptoおよびデータ圧縮コプロセッサが搭載されている。
また、開発プラットフォームはMicro-ATXフォームファクターのパッケージとして提供され、A1100プロセッサのほか、最大128GBのDDR3 DRAMレジスタードDIMMスロっト×4、シングル×8またはデュアル×4ポート構成が可能なPCI Expressコネクタ、SATAコネクタ×8、標準的なUEFIブート環境などで構築されており、スタンドアロンまたは標準的なラックマウント型シャーシにマウントして使用することが可能な作りとなっている。
また、FedoraによるLinux環境で、クロス開発用を含む標準Linux GNUツール・チェーンやプラットフォーム・デバイス・ドライバ、堅牢なWebサービング・アプリケーション開発向けのApache Webサーバ、MySQLデータベース・エンジン、PHPスクリプト言語、64ビットARM環境での開発者向けのJava 7およびJava 8バージョンなどが提供されるという。
なお同社では、マザーボードの共通スロット・アーキテクチャ仕様「Group Hug」の一環として、「AMD Opteron Aシリーズ」を用いた新たなマイクロ・サーバ設計を行うことで「オープン・コンピュート・プロジェクト(OCP)」に貢献していくとコメントしている。