ルネサス エレクトロニクスとソニーは1月29日、ルネサスが進めている国内生産拠点の再編の一環として、ルネサスの100%連結子会社「ルネサス山形セミコンダクタ(SYG)」が保有する300mmウェハ対応の鶴岡工場およびその半導体製造設備を、ソニーの100%連結子会社「ソニーセミコンダクタ(SCK)」に譲渡することで合意に達し、資産譲渡契約を締結したと発表した。
同譲渡の対象となるのは、鶴岡工場の半導体製造設備および土地、建物なので当該設備に付帯する資産のうち、両社が合意した資産とのことで譲渡価額は75億1000万円だが、帳簿価額は譲渡日時点での帳簿予定価額は未確定だという。
また、今回の契約では、ルネサスが現在鶴岡工場にて生産を行っているシステムLSIなどに関しては、SCKが保有した後も両社が合意した一定期間、生産委託という形で生産を継続するが、その後、ルネサスの那珂工場への製品移管または生産終了となる予定だという。
なお、同合意に基づく譲渡の実施日は2014年3月31日を予定しており、ルネサスでは、2014年3月期第3四半期において、譲渡予定価額と譲渡時点における対象資産の帳簿見積もり価額との差額を特別損失として認識する予定だとしている。