本田技研工業は、同社がこれまでに発表したコンセプトカーの外観デザインの3Dデータを、特設ウェブサイト「Honda 3D Design Archives」で公開した。著作権基準「クリエイティブ・コモンズ4.0」に則り、非営利目的に限り無料でダウンロードできる。
今回の取り組みは、ホンダのユニークな「ものづくり」への取り組み姿勢や思想を社内外で展開する、グローバル・ブランディング・プロジェクトの一環。2013年の東京モーターショーのプレスカンファレンスにおけるオープニング映像として公開されたブランドCM「Super ultra daydreams」に続く、プロジェクトの第二弾として位置づけられている。
1999年に発表された「FUYA-JO」をはじめ、「FSR Concept」、「KIWAMI」、「PUYO」、「NSX Concept」の5台のコンセプトカーのデータを公開している。ダウンロードすることが可能なほか、あらゆる角度に回転させて見て楽しむこともでき、全長/車幅/車高/ホイールベースの長さなども記載されている。クリエイティブディレクションは、電通、ドリル、PARTYを経て、株式会社もりを設立した原野守弘氏が担当しており、同氏は過去に、「Honda Green Machine」を手がけた経験をもつ。
なお、同社では、「従来の『メーカー』と『ユーザー』という枠組みを超えた新しいコミュニケーションの在り方を目指し、このプロジェクトを企画しました。このプロジェクトに触発されて、ユーザーのなかから、優れた未来の自動車デザイナーやエンジニアが生まれてくることを願っています」としている。