京セラコネクタプロダクツは1月28日、主に車載機器用途として高信頼性を実現した0.635mmピッチの基板対基板コネクタ「5690」シリーズを発表した。

カーナビおよび、近年需要が高まっているミリ波レーダなどの車載機器においては、温度変化や振動などその厳しい環境条件下でも、安定・安全性能が求められ、コネクタにも高い接触信頼性が要求される。同製品は、0.635mmピッチの基板対基板用コネクタで、プラグコネクタはストレートタイプであり、相手側のリセプタクルコネクタは、プラグコネクタとの組み合わせによって、基板を平行に接続するストレートタイプと、基板を垂直に接続するライトアングルタイプの2種類を用意し、設計の自由度を高めている。

また、嵌合状態でXY方向に±0.5mm可動して基板実装のズレや振動を吸収するフローティング構造をプラグコネクタに採用し、接触信頼性を向上させている。また、コンタクト形状には、集中荷重を上げて異物を排除(ワイピング効果)する独自機構を施し、高い接触信頼性も実現している。この他、125℃の耐熱性能を有するため、温度変化の激しい車載機器に最適となっている。

なお、サンプル価格は1セット200円。2月1日より発売する。

0.635mmピッチの基板対基板コネクタ「5690」シリーズ