ゼットエムピー(ZMP)は1月28日、1/10スケールのミニチュアカー「RoboCar 1/10」、1人乗り「コムスベースRoboCar MV2」、普通車「プリウスベースRoboCar HV」という3タイプのロボットカーを用いて、段階的に自動運転開発が可能な自動運転開発支援パッケージの受注を開始したことを発表した。

一般的に新規参入が難しいと言われる自動車の最先端分野の1つである自動運転に対し、ミニチュアカーから研究を開始し、1人乗りの小型EV、そして普通車へと段階的に試験を進めていくことで、より実用に近い技術の蓄積が可能になるという。

具体的には、RoboCarR 1/10では、机の上でパソコンとつないでプログラミングを行い、床に置いて実際に自分の作ったアプリケーションを確認することができ、RoboCarR MV2では、実環境でのセンサ情報を用いた走行実験を、取り回しのしやすい小型車両で実施可能だという。また、RoboCarR HVでは、実際の乗用車において、走行実験が可能であり、運転支援技術、例えばプリクラッシュ、レーンキープ、自動駐車などの技術から、完全無人運転のソフトウェア開発を段階的に進めることが可能だという。

なお、同パッケージは、実験車両として、実車1/10スケールのミニチュアカー「RoboCar 1/10」を2台、トヨタのコムスをベースとした「RoboCar MV2」を1台、乗用車としてトヨタプリウスをベースとした「RoboCar HV」を1台、および、各車両で実験を行うための導入支援コンサルティングサービスを含む形で、5000万円(税別)から提供されるという。

プリウスベース「RoboCar HV」

コムスベース「RoboCar MV2」

1/10 スケールミニチュアカー「RoboCar 1/10」