日新システムズは1月27日、スマートハウス構築に必要なECHONET Lite(エコーネット ライト)対応機器の開発を促進する最新仕様に対応したミドルウェア「EW-ENET Lite(イーダブル イーネット ライト)」の新バージョン(Ver1.5.0)をリリースしたと発表した。

ECHONET Liteとはスマートハウス構築を実現するための、エコーネットコンソーシアムが策定する通信規格で、家庭で使用するスマートメーターや家電機器、太陽光発電システム、蓄電池などの間で情報をやりとりし、エネルギーをより効率良く制御することを目的としている。

EW-ENET Liteは、ECHONET Lite処理部分のミドルウェア開発工数を削減し、短期間でECHONET Liteに対応した機器やシステムの開発、商品化を実現するミドルウェアで、新バージョンではECHONET Lite通信規格の最新版(ECHONET機器オブジェクト詳細規定Release D)に対応。急速な普及が進むスマートメーター、太陽光発電、蓄電池、燃料電池、 EV/PHV、エアコン、照明機器、給湯器など重点8機器や連携機器の最新仕様の対応が短期間で開発できる。

重点8機器とHEMSとの関連イメージ

製品ラインナップは使用者の開発環境に合わせ、主に組込み機器向けのC言語版、パソコン・スマートフォン向けのJava版(SE、ME)を用意し、ソースコードによる提供を行う。C言語版は、小さなメモリサイズの機器に対しECHONET Lite化が可能。使用する機能を簡単に取捨選択できるコンフィグレーション機能を追加すると、サイズの削減と、機器の製造コストの低減ができる。

また、ECHONET Lite開発をサポートする周辺ツールである、デバッグ・検証ツール「機器マネージャ」、ECHONET Lite認証支援自動化テストツール「EW-ENET Lite Tester」も同時に最新仕様に対応。EW-ENET Lite TesterはECHONET Lite規格適合性認証取得に必要なテスト全項目の自動テスト、認証申請書類に準じたフォーマットでの試験結果のファイル出力などが可能なツールでオプションでの発売となる。