Google、スマホ向けコンテンツをクロールする新しいユーザーエージェント

Googleはこのほど、「Googleウェブマスターツール」に関して、スマートフォン用のコンテンツをクロールするための「Googlebot-Mobile」を、新しいユーザーエージェントに変更することを発表した。

同社はこれまで、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)とスマートフォンのコンテンツに対して別々のクローラーを使用してクロールとインデックス登録を行ってきた。

こうしたモバイル固有のクローラーはすべて「Googlebot-Mobile」と呼ばれているが、フィーチャーフォンとスマートフォンでは端末機能が異なるため、フィーチャーフォンのクロールやインデックス登録をブロックするつもりが、誤ってスマートフォンのクロールやインデックス登録をブロックしてしまうユーザーもいるという。

これにより、一部サイトのスマートフォン向けコンテンツのインデックス登録や、Webサイトがスマートフォン向けに最適化されているか否かの認識が難しくなっていた。

このような問題を解決するため、スマートフォン用の新しい「Googlebot」を採用。これまでのスマートフォン用Googlebot-Mobileユーザーエージェントの使用は本日から3～4週間後に中止される予定。

スマートフォン用の新しいGooglebotユーザーエージェントは以下の通り。

Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

使用を中止するスマートフォン用のGooglebot-Mobileユーザーエージェントは以下の通り。

Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 6_0 like Mac OS X) AppleWebKit/536.26 (KHTML, like Gecko) Version/6.0 Mobile/10A5376e Safari/8536.25 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)

同社は今回のアップデートについて、ユーザーに対してrobots.txtの設定に注意をよびかけている。