STMicroelectronicsは、次世代スマート機器およびコネクティビティ製品向けにARM Cortex-M0コアを搭載した32ビットマイコン「STM32F0x2」を発表した。

同製品は、従来のCortex-M0搭載マイコンにはなかった、自己較正クロック・システムを備えたCANやUSB 2.0フルスピード・コントローラなどを組み合わせたものとなっており、設計の簡略化や外付け回路の省略を容易に行うことが可能だ。また、その他のUSB機能として、バッテリ機器の充電時間を柔軟に最適化するバッテリ充電器検出機能、および高度なシステム制御により省電力化を実現するリンクパワー・マネージメント機能をサポート。アナログおよびデジタル入出力向けの独立したパワー・ドメインが低電圧動作に対応する一方、アナログ・ペリフェラル上の正確なセンシングに対しては、幅広い電圧のダイナミック・レンジを持つことを可能にしている。

なお、同製品シリーズの内蔵フラッシュメモリ容量は16~128KBで、各種パッケージ(TSSOP、LQFP、UFQFPN、UFBGA、WLCSP:20~100ピン)またはベアダイで提供される。すでに量産出荷を開始しており、価格は内蔵フラッシュメモリ64KBでUFQFPN48パッケージの「STM32F072C8U6」で1万個購入時で約1.32ドルだという。

ARM Cortex-M0コアを搭載した32ビットマイコン「STM32F0x2」のパッケージイメージ