ソフトバンクモバイルは1月24日、音声定額とパケット定額をパックにした新サービスを4月21日より提供すると発表した。同社によると、このサービスは高品質な音声通話を実現するVoLTE時代を見据えたもので、「お客様にシンプルで分かりやすい革新的な新サービス」としている。
VoLTEは、LTEの高速データ通信ネットワーク上で音声通話を実現する技術のことで2014年以降に、NTTドコモやKDDIも導入するとみられている。なお、「VoLTE時代を見据えたもの」であり、現時点でVoLTEサービスの提供時期は案内されていないため注意が必要となる。
現時点で提供される予定のサービスは「Sパック」「Mパック」「Lパック」の3つ。それぞれ、無料音声通話とパケット通信使用量に応じて月額料金が異なる。
Sパックは、国内の音声通話が3分以内であれば月50回まで使い放題になるプラン。パケット通信使用量は2GBまでとなっており、月額利用料は5980円。パケット通信使用量の限度超過分は、100MB使用するごとに250円がかかる。
Mパックは国内の音声通話が5分以内であれば月1000回まで使い放題になるプラン。パケット通信使用量は7GBまでとなっており、月額利用料は6980円。パケット通信使用量の限度超過分は、100MB使用するごとに125円がかかる。
Lパックは国内の音声通話が5分以内であれば月1000回まで使い放題になるプラン。パケット通信使用量は15GBまでとなっており、月額利用料は9980円。パケット通信使用量の限度超過分は、100MB使用するごとに100円がかかる。
上記の月額利用料以外に、専用基本料とS!ベーシックパックの月額利用料が別途かかる。専用基本料は自動更新される2年契約の場合は980円、通常契約の場合は1960円がかかる。ソフトバンクWi-Fiスポットとテザリングオプションが無料で利用できるほか、家族契約を行っているソフトバンク携帯電話への通話が24時間無料となる。
いずれのプランでもパケット通信使用量で超過した場合に通信料を払わずに128kbpsの低速通信が利用できるオプションサービスが月額300円で提供される。また、国内音声通話の超過分については30秒ごとに30円かかる。
同サービスの対象機種は、SoftBank 4GとSoftBank 4G LTE対応スマートフォン全機種。いずれのプランも価格は税別。
なお、KDDI広報部へ定額プランに対するコメントを求めたところ「KDDIとしては、定額だけでなく、市場動向を踏まえながら多角的に料金の検討を行っている。定額についてはノーコメント。発表できる内容がありましたら、随時発表していきます」との回答を得た。