米PTCは、モノのインターネット(IoT)向けアプリケーション開発および運用のためのプラットフォームを提供する米ThingWorxを約1億1200万ドルで買収すると発表した。なお、買収後の利益に応じて1800万ドルを分割払い(earn-out)の可能性があるという。

IoTとは、パソコンやスマートフォン、サーバといった従来からネット接続できる機器だけでなく、工業機器、自動車、建築物、家電などさまざまなモノがネットに接続し、新たなサービスを生み出す技術・サービスのこと。マッキンゼー・グローバル・インスティテュートが2013年5月に発行した調査報告書では、IoTによる経済効果が2025年までに年2兆7000億~6兆2000億ドルに達する可能性があると報告しているほか、2025年までに製造企業の80%~100%がIoTアプリケーションを利用するなどで経済効果が9000億~2兆4000億ドルにおよぶと推測している。

同社は、ThingWorxの持つIoTの技術を既存のサービスライフサイクル管理(SLM)および製品ライフサイクル管理(PLM)の拡張ソリューションポートフォリオを補完する形で利用し、予知保全やシステム監視などの製造企業のサービス戦略を支援するIoTアプリケーションを開発するとしている。

同社は今回の買収により今後12カ月で1000万ドルを超える売り上げの増額を見込む。