近畿大学は1月22日、同大医学部附属病院に米Intuitive Surgica製の手術支援ロボット「da Vinci」を導入し、2014年2月12日より稼働させることを発表した。

導入されるロボットは最新型となる「da Vinci Si Surgical System(Dual Console)」で、同病院では、2012年4月より保険適用された前立腺がんの摘出手術向けのほか、ほかのがん治療にも活用する計画だという。

また、大学病院として、治療のほか、若手外科医や研修医へのロボット手術技術の習得に向けた教育面での活用を目指した各種シミュレータを完備した施設の設置なども行っていく計画としている。

なお、da Vinciを用いた婦人科悪性腫瘍の手術を行うことができるのは、関西地域では同病院の産婦人科学教室教授で、全国の医療機関からda Vinciを用いた手術の指導者として招聘されている万代昌紀氏のみであることから、婦人科領域におけるロボット手術の発展と普及を目指すとしており、婦人科・消化器外科の領域において、より多くの患者が同ロボットを用いた手術を受けることができる環境作りに向けて、先進医療の承認を目指した病院負担での施術の実施なども行っていきたいとしている。

米Intuitive Surgica製の手術支援ロボット「da Vinci Si Surgical System(Dual Console)」。日本では2012年4月より、前立腺がんの治療に対して保険適用がなされた