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Linus Torvalds氏は1月19日(米国時間)、Linuxカーネルの最新安定版となる「Linux 3.13」を発表した。「The Linux Kernel Archives」よりダウンロード可能。「Linux 3.13」では多くの機能が改善されているほか、注目すべき新機能の追加がいくつか見られる。またAMD Radeonデバイスに関するサポートが改善されており、該当するデバイスを使用している場合には採用を検討できるバージョンといえる。
「Linux 3.13」における主な注目点は次のとおり。
- 新しいパケットフィルタ「nftables」の導入(iptablesと互換性のある後継機能で、iptablesが抱えていた問題解決を狙っている)
- Webページの読込速度を改善するTCP Fast Open機能をデフォルトで有効化
- AMD Radeonデバイスのパワー管理機能をデフォルトで有効化
- 高性能SSDストレージで性能を発揮しやすいスケーラブルブロックレイヤの導入
- Intel RAPL(Running Average Power Limit)を想定した消費電力制限機能を活用するためのフレームワークの導入
- Intel MIC(Many Integrated Core Architexture)のサポート追加
- リードオンリーファイルシステムSquashfsの性能向上
- HSR(High-availability Seamless Redundancy)のサポート追加
- NUMAシステムへの対応強化
- ページテーブルにおけるロック回り処理の改善
- socket(2)で指定できるオプションにSO_MAX_PACING_RATEを追加
「Linux 3.13」で実施された変更については「Linux 3.13 - Linux Kernel Newbiesに詳細がまとまっている。