森下仁丹は、ラクトフェリン/ラクトパーオキシダーゼ配合タブレット(LF+LPOタブレット)を摂取することで、唾液の分泌量が有意に増加したことを確認し、口臭対策における有効性が示唆されたことを発表した。

今回の試験は、「ラクトフェリン、ラクトパーオキシダーゼ配合タブレット摂取による唾液量変化に関する調査」と題し、20代から60代までの男女計20名を対象(平均年齢41.3歳)に、LF+LPO配合タブレット摂取群(10名)とプラセボタブレット摂取群(10名)に無作為に分けて実施したもの。

試験食としてLF+LPO配合タブレット摂取群には1000mg/粒のタブレットを、プラセボ群にはマルチトールなどで作成したタブレットを、それぞれ1日3回で1回に1錠ずつ、ゆっくり噛んで摂取するように指示し、これを30日間実施。摂取期間中、定期的に唾液量について、サクソン試験法にて試験食の摂取前、摂取直後、5分後、10分後を測定し、検証を行ったという。

その結果、試験30日目の測定結果において、プラセボタブレット摂取群には目立った唾液分泌量の増加が見られなかったのに対し、LF+LPOタブレット摂取群には摂取直後に有意な増加が確認されたという。

この結果について同社では、唾液や乳中などの外分泌液に含まれ、抗菌活性や免疫調節活性などの機能を持つタンパク質である「ラクトフェリン」は、経口摂取により体内で強力な抗菌作用を発揮し、口臭のもととなる歯周病菌などをはじめとする悪玉菌の活性を奪うことが、これまでの研究から報告されているほか、ラクトフェリンと乳由来の抗菌成分「ラクトパーオキシダーゼ」の摂取により唾液の量やサラサラ度が改善したとの報告があることから、LF+LPOタブレットの摂取が、加齢に伴って分泌量が減少する唾液の分泌量を増加させ、口臭の元となる口腔内の雑菌を洗い流すことで、口臭予防が図られたのではないか、と説明している。

30日目試験食の摂取前からの変化量。平均値±標準偏差(n=20)、#:p<0.05;プラセボ群との比較t-test (仁丹バイオファーマ研究所調べ)