Dart: Structured web programming

Googleは1月16日(米国時間)、プログラミング言語Dartの最新版となる「Dart 1.1」を発表した。ひとつ前の「Dart 1.0」が発表されたのが2013年11月14日(米国時間)だったことから、2ヶ月でマイナーバージョンアップが実施されたことになる。

「Dart 1.1」はパフォーマンスの向上が注目される。Dart2jsを使って生成されるJavaScriptコードの性能が引き上げられており、RichardベンチマークではDart 1.0と比較して25%の高速化が実現されている。

また、サーバサイドでの利用を想定した機能の追加も注目の1つ。Dartはもともとクライアント(ブラウザ)サイドのアプリケーション開発を想定して開発されているが、同技術を使ってサーバサイドでアプリケーションを開発するための取り組みも進められている。「Dart 1.1」で追加されたサーバ向け機能には大規模ファイルのハンドリング機能、ファイルコピー機能、プロセスシグナルハンドリング機能、ターミナル情報の取得機能などがある。さらにUDPを扱う機能も追加されている。こちらはメディアストリーミングなどの機能の実装を想定している。

「Dart 1.1」ではエディタも機能拡張されている。パフォーマンスの向上とソースコードのアナライズ機能が向上しているほか、デバッグ機能の強化、コード補完機能の強化、より多くの情報を表示するようにツールティップデータを追加といった拡張が実施されている。