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Googleは1月16日(米国時間)、オフィシャルブログの記事「Introducing our smart contact lens project」において、「スマートコンタクトレンズ」と呼ばれるデバイスの開発に取り組んでいることを発表した。
試作品のコンタクトレンズは小型化された血糖値の計測センサーとワイヤレスチップを搭載しており、1秒おきに涙から血糖値を計測することができるとされている。また、血糖値が閾値を超えた場合に患者へ知らせる方法も模索しており、小型化したLEDライトを光らせることで注意を促す方法が検討されていると説明がある。
世界では19人に1人は糖尿病に罹患していると言われている。日本は国や地域別に比較して糖尿病の罹患率が比較的高い地域であるほか、罹患者数も年々増え続けている。糖尿病にかかった場合、食事や運動、投薬などを通じて自身の血糖値を制御する必要があり、制御を怠ると目や腎臓、心臓、体中の血管などに障害を及ぼす危険性が高まる。しかしこれまで自身の血糖値を簡単に計測する方法はなく、糖尿病罹患者にとって難しい問題のひとつとされてきた。
「スマートコンタクトレンズ」はこれをより現実的な方法で可能にしようとする試み。コンタクトレンズの状態で血糖値を測定することができれば、食事や投薬などによって積極的な血糖値の制御が可能になる。糖尿病はさまざまな症状を引き起こす。血糖値を適正な範囲に収めることができるかは治療を進める上で重要。