The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system.

OpenBSDプロジェクトは2013年12月17日(カナダ時間)、メーリングリストにメール「Request for Funding our Electricity」を投函し、OpenBSDプロジェクトが運用しているサーバなどの電気代を代わりに支払ってくれるカナダの企業を探しているという呼びかけを行っていた。

しかし、依然として支援に名乗りを上げる企業は現れておらず、1月14日(カナダ時間)から議論が再度活発化している。年間で20,000カナダドル(192万円ほど)の電気代がかかっているとしており、この支払いを済ませない限りプロジェクトのほかの活動に予算を充てることができないと説明している。

サーバを設置するスペースや電気代を無料で提供してもらえる場所へ機材を引っ越すという選択肢もあるが、これは多くの理由から選択することはできないとしており、カナダの企業、できればプロジェクト側の経費としてではなく支援する企業の経費として電気代を支払ってほしいとしている。さらに年ごとに自動的に更新してもらえることが好ましいという説明もある。浮いた電気代の予算をプロジェクトの別の活動へ使うことでプロジェクトの活動を支援できるとしている。経理の関係上やはりカナダの企業が好ましいという説明があるが、執筆現在、支援を申し出る企業が現れたという報告は見当たらず、メーリングリストではさまざまなアイディアが挙げられている。

OpenBSDプロジェクトはOpenBSDのみならずOpenSSHをはじめさまざまなプロジェクトやソフトウェアを輩出し、ほかのオペレーティングシステムもOpenBSDに関連するソフトウェアを活用している。また、OpenBSDの提供するファイアウォール機能PFはその扱いやすさからさまざまなシーンで採用されており、FreeBSDにも移植され人気の高い機能として活用されている。OSSで開発されているプロジェクトの支援に関する問題はOpenBSDプロジェクトのみならず存在しており、特定のサポート企業がいるプロジェクトや、ドネーションを組織的にうまく運用している組織以外では、資金的に難しい選択を迫られることがある。