バッファローは1月16日、インターネットデータセンター(IDC)及び基幹業務システムで利用されているサーバのバックアップストレージとしての用途を想定した、エンタープライズ向けハイエンドNAS「テラステーション7000シリーズ」に新たに大容量72TBモデル「TS-2RZH72T12D」をラインナップすると発表した。
今回、ラックマウント(2U)対応12ベイの筐体に搭載するドライブとして、6TBハードディスク(ニアライン、OP-HD6.0ZH)を採用。容積あたりの保存容量が従来モデル(48TB)の1.5倍となり、スペース効率の大幅な改善を実現した。設置スペースが限られているサーバールームにおいても同製品を用いることでより多くのデータを保存・蓄積することが可能となる。また、同製品専用の交換用ハードディスクもラインナップし、障害発生時の復旧に利用できる。
同製品は、IDC等のバックアップストレージとしてサーバと共働するための仕様が盛り込まれたエンタープライズ向けハイエンドNAS。高速通信・高負荷にも対応する4コア・8スレッド、大容量8MBキャッシュ搭載の高性能CPUを採用し、8GBのDDR3 ECCメモリーを搭載、オプション機能としてUSB3.0や10Gigabit LAN増設対応によりインタフェースもさらなる高速化も対応可能。
また、長期間の安定稼働にこだわり、2系統の電源で冗長性を持たせたリダンダント電源や、高信頼のECC付メモリ、長期間駆動に向いているニアラインHDDなどを採用する。
さらに高価なエンタープライズファイルサーバーをバックアップに用いる構成に比べ、障害対策のローコスト化を実現し、消費電力を最大約220Wに抑えるなど、電力コストの低減にも効果が見込める。
テラステーション 7120r Enterprise 管理者・RAID機能搭載 12ドライブNAS ラックマウントモデルの価格は346万5000円で受注生産、同製品オプション交換用HDD(6TB)の価格は31万1,850円。