ゼットエムピー(ZMP)は1月14日、名古屋大学(名大)大学院情報科学研究科の武田一哉 教授らと共同で、名古屋地区 と東京地区で連携して公道における自動運転の走行実験を実施することで合意したと発表した。
同社では2012年より販売しているトヨタプリウスベースのRoboCar HVを用いた自動運転のデモや一般市民向け試乗体験会の実施などを行ってきた。また、名大も2013年より同車を導入し、自動運転のテストや論文発表などを行ってきた。
しかし、より実用的な自動運転車における研究開発を進めるためには、技術的な課題の把握や周辺環境のセンシングなどによる地図データの収集といった行動での走行実験が必要となっていた。
そこで両者は2020年の東京オリンピックにおける自動運転の実現を最終目標とし、行動実験を行う際の技術・ノウハウやガイドラインの蓄積・共有を行っていくことを目的に今回の合意に至ったとする。またオリンピック終了後は高齢者向けに公害や過疎地での実証実験に移行し、本格的な普及を目指した取り組みを行っていく計画とする。
なお今回の実験で実際に用いられるロボットカーRoboCar HVについては2014年1月15日より開催される「オートモーティブワールド 2014」に展示される予定だという。