ジャパンユニックスは1月9日、電子部品や製品の製造ラインで、はんだ付け工程の自動化・高速化を実現する、レーザはんだ付けシステム「UNIX-FS」シリーズを発表した。4月の販売開始を予定している。

同製品は、ロボット可動速度も含めたはんだ付け時間において、通常のレーザはんだ付けロボットに比べ、2倍の速さを実現した。100点当たりのはんだ付け時間では、従来機が最短60秒~、0.6秒/点なのに対し、「UNIX-FS」シリーズは最短30秒~、0.3秒/点を実現している。また、高速なフラッシュによるはんだ付けでありながら、照射同軸に搭載したカメラではんだ付けの様子を的確に捕捉し、各ポイントのはんだ付けの視認が可能。さらに今後、同カメラを活用した、はんだ付け位置の自動補正やエラー検知機能を追加することも予定している。この他、パネルを用いた、ロボットとはんだ付けのダイレクトティーチングで簡単に設定・操作できるのに加え、搭載されたPCのHDD上に、はんだ付け工程のデータ管理や一括動作の設定を保存し、管理を一元化することもできる。

一般的に、前工程はんだ付けは、クリームはんだを用いたリフロー工法やフロー工法が採用されており、糸はんだを用いた後工程はんだ付けは、はんだ付けロボットを活用した自動化がメインとなっている。「UNIX-FS」シリーズでは、はんだ付け点数や搭載部品の形状などの条件にもよるが、前工程と後工程の統合実装も実現できるとしている。