NXP Semiconductorsは1月9日(米国時間)、車載デジタルラジオシステム向けマルチスタンダードなソフトウェアラジオコプロセッサ「SAF360xシリーズ(開発コードネーム:Saturn)」を発表した。

同製品は、3種類の主要な地上波デジタルラジオ規格(Digital Radio Mondiale(DRM)、HD RadioおよびDAB/DAB+/T-DMB)をデコードする機能を備えているほか、DABとHD Radioに対応した最大比合成(MRC)などの機能によりデジタル・オーディオ品質を高めるとともに、シングル/デュアル/トリプル・チューナーのシステムで利用できるスケーラビリティを兼ね備えている。

また、最大6個のチップを1チップで置き換えることが可能で、車載デジタルラジオのアプリケーションのフットプリントを75%以上縮小することが可能だという。

なお、同製品は評価用サンプルの出荷が近々に開始される予定で、2014年中には、各自動車メーカーによって、搭載したデジタルラジオシステムの生産が開始される予定だという。