新しいサービスが次々と登場し、それぞれの対応に苦慮するというマーケティング担当者も多いのではないだろうか。「Twitterアカウントを始めたばかりなのに」という嘆きも聞こえてきそうだが、2014年もネットの世界は目まぐるしく動いていきそうだ。
技術の移り変わりが激しく、次のトレンドを予想することは難しいが、Open Forumの記事「マーケティングのトレンド:2014年の注目技術はどれ(原題:Marketing Trends: What's Hot And What's Not For 2014)」が参考になるかもしれない。
イメージマーケティング
Instagram、Pinterestなどの画像を中心としたサービスはもちろん、TwitterやFacebookでも写真の挿入が簡単になっている。イメージマーケティングは「いまが旬」だという。
ここは一つトレンドにのって、写真などイメージを利用したコンテンツを用意しよう。芸術的なセッティングで撮影した製品の写真をSNSに掲載すれば、ユーザーにシェアしてもらえる可能性が高くなる。
デジカメは高機能で使いやすくなっているし、フィルタリング加工ソフトや編集ソフトもたくさんあるので、プロの写真家に頼めない場合でも自分たちで十分に高品質な写真を撮影できる。
「暖色は人を惹きつける」といった色の基本を知り、青や灰色などの寒色の中に、赤やオレンジ、黄色、明るい緑などの色を効果的に使おう。
ゲストブロガー
自社でブログを展開している場合、業界の専門家をゲストブロガーとして招き、役立つ情報を書いてもらうことを記事では勧めている。これまで自社顧客ではないユーザーを呼び込めるチャンスであり、ブログの質のアップも期待できそうだ。
また、マーケティング効果を高めるために、ゲストブロガーによるコンテンツを積極的にプロモーションしよう。ほかにも、ゲストブロガーと内容の打ち合わせを行うことで、ブロガーと自社の双方の相乗効果を高めることも重要だと指摘している。
リターゲティング広告
一度訪問したことのあるWebサイトを他の広告枠に表示して再訪問を促す広告手法がリターゲティング広告だ。コンバージョンレートが高く、効果的な手法といわれている。
専用の広告ネットワークサービスもあるが、Google AdWordsやFacebookでも展開できる。表示頻度を調整して、ユーザーにうるさい、しつこいと思われないペースを探ることが重要だろう。
レスポンシブWebデザイン
定義はいろいろあるが、スマートフォンやタブレット端末、PCとさまざまなサイズの画面に自動的に対応できるWebサイトの構築手法だ。GoogleのMulti-Screen Resourceなど、Web上にさまざまな情報やツールがある。
2014年のトレンドとして上記4つを紹介する一方で、NGも挙げている。その1つがモバイルアプリだ。自社のみならず顧客に本当に価値をもたらすものか入念に検討してから、モバイルアプリ計画を進めるべきだと助言している。
また、このところ利用されているインフォグラフィックスについても、複雑すぎるものはかえってわかりにくいと記事では忠告しているので注意しよう。