東芝は1月8日、トルコの大手電力事業者ゾルルエナジーから、トルコ西部に建設を予定しているアラシェヒル地熱発電所向けのタービン、発電機、復水器など発電設備一式を受注したと発表した。2014年10月から順次納入、運転開始予定は2015年10月を予定している。

同社は、北米、東南アジア、欧州など世界各国に52台、約280万kWの地熱発電設備を納入し、市場のシェアは23%を占めているという(同社調べ)。2013年8月にはトルコおよび周辺国における電力システム事業の強化に向け、東芝トルコを設立した。

今回受注したのは、地中からの蒸気を直接利用する3万kW級のフラッシュ型発電設備と、沸点の低い媒体で加熱した蒸気を利用する1万kW級バイナリー型発電設備を組み合わせた4万kW級の発電システム。トルコでは、今後の人口の増加や内需の拡大に伴い発電需要の増加が見込まれており、トルコ政府は地熱資源が豊富な西部を中心に開発を進め、2023年までに国内の地熱発電量を現在の30万kWから倍増させる計画がある。

今後同社は、トルコだけでなく東アフリカ地区で計画されている地熱発電案件への参画に向けて精力的に取り組むとしている。