MediaTekは1月8日、帯域内通信を利用したインダクティブ(誘電)方式およびレゾナンス(共振)方式による充電向けマルチモード受信機技術を開発したと発表した。

従来の無線充電は、インダクティブ方式によって行われてきた。今回のソリューションは、レゾナンス方式と呼ばれる、インダクティブ方式より相対的にゆるく結合した技術を採用しており、インダクティブ方式のアプローチに対して大きな利点を備えているという。例えば、充電時に機器を容易かつ大ざっぱに据え付け、移動の自由を持たせることができる他、1本の安価な充電器コイルから同時に複数の機器を充電することができる。さらに、異なる電力方式およびサイズの機器に対し、同じ充電器で対応できるようになる。加えて、コイル整列に対して精度の高いコイルを必要とせず、ユニークな形状の製品が実現できる。この他、家具や均一な壁を通すといった様々な距離に対応できる機器も実現するとしている。

また、インダクティブ方式とレゾナンス方式の両モードの電力管理に帯域内通信を採用した。帯域内通信は、レゾナンス方式に対して提案されているBluetooth実装より、さらに単純かつ高付加価値の信頼できる通信を提供できるとしている。