富士通は1月9日、同社の中堅組立製造業向け生産管理ERP「FUJITSU Enterprise Application glovia G2(glovia G2)」の機能を厳選し、あわせて導入に必要なハードやサービスを組み合わせてキット化した「Easy Starter Kit」を同日より販売開始すると発表した。

一般的なERPと「glovia G2」 Easy Starter Kitの比較のイメージ

同製品は、生産管理ERPの基本となる11の業務とシステム導入に必要なドキュメント・ツール、サーバやソフトウェアをセットにしたもの。基本的な業務機能に厳選することで、生産形態に応じて業務に必要な管理項目のみを表示できるほか、システム導入コストを削減できるというメリットがあるという。

また、顧客が生産管理業務の運用開始を短期間で実現するために、3つの導入支援サービスを用意する。具体的には、同社が顧客のデータを取得し、業務フローに沿って新業務のイメージを把握する「ビジネスプロセス理解」、「glovia G2」に合わせたシステム品目・部品表・取引先などのコードを設計する「コード設計」、業務フローに沿って、システムの操作教育および業務運用テストする「テスト・教育」となる。

さらに、事業規模・ビジネスシーンの変化に柔軟に対応できるように、顧客ごと特有の機能を組み込めるようにアドオンモジュールを用意。また、帳票やデータ分析のサンプルの提供を行い、顧客自身が必要なデータを抽出して業務に活用できるようにする。

価格は3980万円~を予定し、2016年度までに売上10億円を目指すとしている。なお、同製品の英語版と中国語版は2014年4月中の販売を予定している。