Texas Instruments(TI)は1月8日、ストリーミングオーディオ向けに多様性を有するソリューションを提供すると発表した。
同ソリューションは、AirPlayおよびDLNAをサポートするあらゆるポータブルまたは家庭用ネット接続オーディオ機器への接続性を提供する。多様性を備えたシステムソリューションであり、iOSデバイスからのストリーミングオーディオコンテンツをリモートピーカーやTVへ伝送できる。さらに、DLNAのサポートによって、Android、WindowsおよびOS XなどのOSをサポートする機器間でのストリーミングも実現する。また、これらストリーミングオーディオソリューションをまとめて提供できることから、製品の市場投入期間の短縮、製造コストおよびリスクの削減に寄与する。
同ソリューションは、ARM Cortex-A8ソリューションであるSitaraプロセッサ「AM335x」製品をベースに構成されている。「AM335x」は、AirPlayおよびDLNAをはじめとした複数のストリーミングプロトコルの他、独自のオーディオポストプロセシングプロトコルを1チップに実装できる。また、アプリケーションホストプロセッサとしても使用可能。これにより、より少ないチップ数と安い価格にて、より多くの機能を実現できる。
そして、TI WiLink 8コンボコネクティビティソリューションも統合されており、高性能なWi-FiおよびBluetooth/Bluetooth Low Energy(BLE)を、最先端のco-existence技術で実現する。具体的には、2×2MIMOあるいは最大比合成(MRC)レシーバで、より優れた通信品質と長距離通信を実現できる他、Wi-Fi Direct機能によりP2Pでのストリーミングが実現する。さらに、STA(ステーション)/AP(アクセスポイント)マルチロール機能を別チャネルで動作可能。加えて、Bluetooth SIGの認定取得済のデュアルモード(Bluetooth/BLE)スタックで、幅広いプロファイルをサポートする。この他、Dolby DigitalおよびDTSデコードアルゴリズムのサポートや、カスタムのオーディオポストプロセシングも求められるハイエンドストリーミング機器に向けては、高性能オーディオDSP「Aureus」を統合利用することができる。
同ソリューションはTIのSitara Linuxソフトウェア開発キット(SDK)との互換性を提供して容易なプログラミングを実現し、2014年前半にはAirPlay向けのアドオンモジュールも搭載される予定。なお、同ストリーミングオーディオシステムソリューションを構成する各要素製品は現在供給中。