2014年の年頭にあたり、日本アイ・ビー・エム株式会社 代表取締役社長 マーティン・イェッター氏は、以下の年頭所感を発表した。
スマートな時代に向けて
新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
今日、私たちはクラウド、アナリティクス、モバイル、そしてソーシャルといったビッグデータ処理を可能にする新しいテクノロジーの歴史的な融合を目の当たりにしています。この新たな時代において、企業は変革を成し遂げなければなりません。私たちはより賢い企業「Smarter Enterprise」の創造という新しい章へと突入しています。これは組織の規模や種類にかかわらず当てはまります。
「Smarter Enterprise」は、意思決定を行い、価値を創造し、提供するというように、これまで多くの組織が行ってきたことと違いがあるわけではありません。しかし、方法が異なるのです。その「Smarter Enterprise」第一の特徴は、データを捕捉し、アナリティクスを活用して意思決定を行います。第二の特徴は、製品および製品の製造過程にインテリジェンスを注ぐことによって価値を創造していきます。そして第三の特徴は、価値をセグメントという類型ではなく、「個」客へと直接提供していきます。これをIBMでは"end of the average"「平均値時代の終焉」と呼んでいます。
このスマートの時代にあって私たちは、クラウド、ビッグデータ&アナリティクス、スマーター・コマース、スマーター・シティー、PureSystems、ハイエンド・システムの6のイニシアティブに注力していきます。特に最先端のITソリューションやシステムの基盤となる、クラウドとビックデータ&アナリティクスは重要です。これらのイニシアティブが、お客様と日本IBMを未来へと導いてくれるでしょう。
私たちの最先端の技術とソリューション、そして「Smarter Enterprise」へと変革を遂げてきた自らの経験をもとに、あらゆるお客様の国内外市場における成長と競争力強化をご支援していきます。
2014年が皆様にとって素晴らしい一年でありますように。